コツ

花冷えのころですが、皆様お元気にお過ごしでしょうか？
博多はやはり、福岡城跡地のお堀のそばの桜が、満開になり、その花びらが、一夜のうちに散ってしまい、その花びら一面のお堀の風景が美しいと感じています。
特別の桜見をしなくても、歩かれませんか？

ところで、今からの季節は、たけのこ、たらの芽、せり、じゃがいも、、、
春野菜がとってもおいしい頃です。とくにてんぷらがおいしい。
先日、仕事で横浜にまいりまして、一人で夕食をしなければならず、カウンターのあるてんぷら屋さんにはいりました。あげていただきながら、てんぷら歴４０年の御主人に、遠方から伺った厚かましさで、てんぷらのコツを教わったのです。私も笑いながら、絶対にてんぷら屋さんはいたしませんから、教えてくださいと懇願いたしまして、冷蔵庫の中の粉も、油のにおいまで嗅がせていただきました。
カウンターは私一人だったのです。幸いなことに。

では私が仕入れてまいりました貴重なコツを皆様に

■てんぷらのコツ

	①	てんぷらの油の温度は１８０℃。温度が高くなった油は焼けるので、高くなってさげるのではなく、常に１８０℃を保つ。
	②	粉はとくにこだわらなくてもいいが、冷蔵庫にて冷やしておき、水は常温でよい。
	③	油はごま油６に対して、サラダ油４の比率がおいしいと思うと言われました。
	④	粉はまぜすぎず、さらっとまぜる。かなり、水が多い感じでした、、、 最後にてんぷらは、、、そうだな。３ヶ月に１回ぐらい食べるのが、おいしく感じる よ。と御主人。てんぷらはたまーに食べるからおいしいんだよ。と てんぷら週１回たべたら、すぐ飽きちゃうよ。と

これだけ伺うのに、ほんとよくたべました。御主人がとうとう”もういいだろう？” と。
呆れ顔。よく、食べるよ。まったく。はい。

てんぷらを御家庭でなさる家が少なくなったと聞きますが、お鍋のように、あげながら、いただいたら、火のそばで、じっと立たずにすむし、孤独の作業をしなくていいですよね。
てんぷらにつきものの野菜の保存方法を

■野菜の保存方法
　　　

	①	地面から垂直に立って育つ野菜（ほうれん草、アスパラ、白菜）は立てて、土の 中で育つ野菜（じゃがいも、たまねぎ、にんじん）は冷暗所に保存。
	②	レタスやほうれん草は霧吹きで水分を吹きつけて、袋詰めにして、冷蔵庫。

冷蔵庫に入れたほうが、よいもの	冷蔵庫に入れなくてもよいもの
キャベツ、レタスなどの葉野菜。青菜類、 ブロッコリー	ごぼう、蓮根、玉ねぎなどの根菜類、 芋類、かぼちゃ、白菜等

　　　　　
お役に立ちましたでしょうか？
ぜひ、春はてんぷらを楽しんでください。そうそう、肝心なことをわすれておりました。
つゆは、新だしで作るのが一番。濃い目に出汁をつくって、お好みで、みりん、醤油をいれて作ってくださいね。つゆでいただいたり、塩でいただいたりなさってくださいね。

１年の日照時間の積み重ねにて、まちがいなくその時を感じて開き始める桜。
植物は本当にゆるぎないですね。桜に散り際の美しさや、潔さを感じる方も多いようです。
一つの意志をもって続け、見極め、潔く腹をきめ、ひく。
その心境に桜を重ねる方が多いのでしょうか。楽しい時間をお過ごしくださいね。