切り替えのむずかしさ

昨日は、盛り上がりましたね。二連覇へのプレッシャーの中と責任感の重圧からかフォームを崩していたイチロウさんが、神が降りてきたと、言ってましたね。私は野球は男の世界と思っていますので、侍の精神性を持った男たちが、最後まであきらめず、勝つという目標のみのために、鍛えた肉体とプレーを披露してくれたと思いました。楽しかったですね。
さて、昨日あるお客様からお電話があり、初めて名島屋の新だしを購入されたお客様ですが、返品したいと申し出がありました。小さなお子様をおもちの方のようですが、子供が新だしに変えたら、味がうすいと言うし、私もそう思うということでした。お尋ねすると、やはり、今まで化学調味料たっぷりの顆粒状の出汁をお使いでした。ある調査によると、毎日の味噌汁を無添加のだしにするだけで、３日から、７日間で添加物に慣れた味覚は自然派の味覚に更正されると言っています。
私は、出汁は少なくとも、無添加のものに切り替えることにより、毎日の料理の塩分等も少なくなり、自然の味（野菜等もふくめて）がわかるようになり、それをおいしいと感じるようになると確信しています。出汁は料理の要であり、ベースになるものですから。もし、天然の味をお子様が好むようになってほしいと思っておられるのならば、今までお使いの顆粒状の出汁を新だしで作った出汁の中に少し加え、その量を、２週間のスパンで減らしてみられませんか？と申し上げました一気にやめるのではなく、味覚を少しずつ、自然の味を好むように、変えていくのをおすすめしますと申しました。１年もたてば、夏には、なにもつけずに冷えたトマトをおいしいと感じるようになると私は思います。そのお客様は、試してみますと、おっしゃいました。
新だしを、味がうすいといやがるお子さんに、どうしても使わなければいけない理由は、ないといえば、ないのです。しかし、昔ながらの和食に、こだわり続ける保守的な食品の中には、長年の日本人の健康を培ってきたよいものが、たくさんあるはずです。私は、そのように感じてます。